2月の黒斑山表コース
黒斑山の登山口は高峰高原の車坂峠。標高1973m。冬も車が通う…
’92. 2.11. 最初のピークが車坂山。シュカブラが見られることもある…
’92. 2.10. 槍ヶ鞘が近づくと高峰高原を俯瞰できる。彼方には北アルプス…
’92. 2.10. 浅間山が見え出す槍ヶ鞘から、次のピークのトーミノ頭を望む…
’96. 2.15. 運がよければカモシカに出会えるかもしれない…
’92. 2.10. トーミノ頭からの新雪の黒斑山…
’96. 2.15. 冬晴れが続けば、植生の乏しい前掛山の斜面の雪は融ける…
’95. 2. 8. 俯瞰する剣ヶ峰。夕日に染まる…
’98. 2.23. 西頚城の山々も見える…
’92. 2.10. やがて佐久平は夜景に。遠く八ヶ岳も見える…
本格的に浅間山域に足を踏み入れた頃の写真を多く使ったので、個人的にとても懐かしいもの。ツェルトを張って山中泊もしていました。この辺りは冬、比較的晴れるものの、冬型では北アルプスなどに雲が絡むのが普通で、やっぱり景色は天気次第です…
2月の浅間山
2月に撮影した浅間山です。
’92. 2.10. 黒斑山に向かう途中で撮ったもの…
同じ日、さらにトーミノ頭の先まで行って撮ったもの…
同じ日、槍ヶ鞘で撮った暮れ行く浅間山。
’95. 2. 8. 黒斑山表コースを行くと槍ヶ鞘手前で浅間山が姿を現す…
同じ日、踏み跡は黒斑山まで。その先は深い雪。蛇骨岳手前で断念…
同じ日、トーミノ頭で暮れ行く浅間山を撮影…
同じ日、槍ヶ鞘でさらに暮れた浅間山…
’97. 2.24. 碓氷峠と旧碓氷峠の間から朝焼けの浅間山…
その直後、日は陰って月が現れる…
1992年2月10日に黒斑山に登り、浅間山との関わりを深めて行くことになります。最後の撮影場所は、木が育って同じような写真はもう撮れません。浅間山との付き合いも随分長くなりました…
1月の浅間山登山道
’95. 1. 9. 硫気孔列を流れる蛇堀川にかかる不動滝…
’11. 1.13. 次の写真も 硫黄分、鉄分等、混じり物が多く、濁って凍る…
白い雪が載る…
’95. 1.25. すぐ上には大日滝。断層の作る段差に2つの滝がかかる…
’11. 1.13. 長坂から見上げるヒサシゴーロ尾根。剣ヶ峰に続く…
’95. 1. 9. カモシカ平まで登って槍ヶ鞘(左)やトーミノ頭(中央)を見上げる…
’95. 1.25. トーミノ頭
’95. 1. 9. 次の写真も トーミノ頭
トーミノ頭から黒斑山…
’95. 1.25. 蛇骨岳…
’11. 1.13. 仙人岳、鋸岳と黒斑外輪山が続く…
’95. 1. 9. 蛇堀谷夕景…
’11. 1.13. 次の写真も 夕映えの牙(ぎっぱ)山…
暮れなずむ剣ヶ峰と牙山。遠く八ヶ岳が見える…
1995年の2回と2011年の1回、1月の浅間山登山道で撮った3回分の山行の写真を並べ直してみました。前回浅間山の写真は使ったので、それは除きました。
1月の浅間山
1月に撮影した浅間山を紹介します。
’95. 1. 9. 浅間山登山道にて
’97. 1. 1. 朝 八風山にて
’97. 1.13. 朝 八風山にて
’98. 1.31. 朝焼け 二度上峠にて
’02. 1.18. 四阿(あずまや)山 的岩にて 下の写真も
『浅間山物語』本編で使ったもの…
’11. 1. 8. 夕映え 槍ヶ鞘にて 下の写真も
日没の頃の写真です。
’11. 1.13. 日没の頃 浅間山登山道にて
『浅間山物語』は前回まで完結したつもりなのですが、浅間山関連の写真を紹介させてもらおうと思っています。フィルムで撮ってデジタル化していない昔の写真もあるので、まとまり次第不定期で載せていくつもりです。思い出したらたまにアクセスしてみてください。よろしくお願いします。
むすび
山中をさまよい
時を遡る
生命に出会い
その関わりに感嘆する
入山峠からの夕日と浅間山
浅間山にこだわり
小さな生命を見つめながら
時空を越えて
想いは果てしなく広がって行く
浅間山は今も活動し、成長を続けています。成長を止めた火山は、風化・浸食等の作用を受けて形を変えて行きます。山体崩壊等、火山の変遷の中で大きな事件も起きます。それは、人が体感できない長い長い時の流れを経て起きること。でも、活動的な噴火口を離れるにつれて変化する地形を観察すると、長い時間経過の中で起こったことを想像することはできます。その間数万年。古黒斑火山まで含めると10万年を越えるかも…。数万回、四季を繰り返してきた。激しい火山活動で焼かれた草木もあったでしょう。それでも植生は荒涼とした火山を覆うように発達し、虫たち、鳥たち、獣たちが棲むようになる。豊かな自然。生態系。今の浅間山。浅間山誕生物語。撮り溜めた写真をそんな思いで編集してみました。
生命 見つめて
氈鹿 かもしか
「ほーい。」
私はカモシカを見つけると、すぐに声をかける。遠くから気付かれずに撮影するほどの、望遠レンズを持っていない。
多少遠目からシャッターを切る。警戒のゆるい内にカメラに慣れてもらう。
相手が距離を取って離れて行くようになったら、それ以上近づかない。
そして、話し掛けながら写真を撮らせてもらう。
トーミノ頭にて
カモシカ。氈鹿。羚羊。ウシ科。日本固有。古い形態を残す特別天然記念物。
槍ヶ鞘にて
そこ、下りるの…
あれ、うずくまっちゃった。…今日のねぐら?
目の下の臭腺からの分泌物を岩に擦り付けて、テリトリーを主張…
日帰りでも
こんなに荷物を背負っているのに
君は身軽でうらやましい
でも君は
ここで暮らしている
こんな場所で
何があったのか
分からない…
私は
山で現実を見ることを教わった
そして
これも現実…
…親子
生命は連綿として
繋がって行く…